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山添乗員への道 Vol.2「電話はいつも不意打ち」

 
履歴書を投函したことなんて、とっくに忘れた頃
プルルル。一本の電話。
 
「一度お目にかかりたいです」
 
その約束は、またしても――うっかり忘れそうなほど先の年末。
 
なんとか忘れずに、いよいよ当日。気合い十分、身だしなみ完璧。
そこへ、またもやプルルル。
 
「お約束した担当者がインフルエンザでして…。改めてご連絡を」
拍子抜け。だけど、まあ仕方ない。
 
そして年も明け、記憶が薄れも薄れたころにプルルル。

「お待たせしました。改めまして、一度お目にかかりたいです」
 
ここで私の脳内会議が始まる。
――やる気のない担当者?

――無資格OKって書いたの後悔してる?
――そもそも採用する気なし?
――形だけの面談?
――時間稼ぎ?
――もしや次はコロナってオチ? w
 
妄想は膨らむ一方。採用の期待はゼロ、いやマイナス?
…なのに、なぜか胸は躍っている。
 
なぜ断られてない? こんなに引っ張る“面談”って一体なに? なんなの?
とワクワク。気づけば気持ちは完全に逆転(笑)。
 
そして、またもや忘れそうなほど先
二度目の当日を、指折り数えて待つ私なのであった。
 
 
第3話につづく。