チリンのすず

作・絵：やなせたかし
 

---

 
《この絵本について》
 
2025年3月から放映されていた連続テレビ小説『あんぱん』は、アンパンマンの作者・やなせたかし夫妻の、夢と希望を追い求め、「アンパンマン」という一番星にたどり着くまでの物語でした。
 
今回ご紹介する作品『チリンのすず』は、そんなやなせたかしによる名作絵本のひとつです。
 
朝ドラの中で描かれた「小学校の同級生が中国の少年に復讐されるシーン」は、この絵本が描く「復讐」というテーマと重ね合わせて語られることもあります。『チリンのすず』は、やなせたかし自身の戦争体験から生まれたとも言われており、「強さとは何か」「争いとは何か」「本当の幸せとは何か」―そんな問いを私たちに投げかけてくれる作品です。
 

---

 
《STARGOLD》
 
そんな主人公の「羊のチリン」の首には、お母さんの愛の証とも言うべき「金の鈴」が輝いています。

「チリンのすず」
 
チリンの　すずで
おもいだす
やさしい
まつげを
ほほえみを
チリンの　すずで
おもいだす
このよの
さびしさ
また
かなしみ